(このステップが授業の中心活動)
教師はプロジェクターやプリントで当時の地図と建造物、絵画を提示し、教室を「古代ローマの都市」に見立てたシミュレーションを演出します。
【役割分担】
生徒は3~4人のグループごとに、「市民」「役人」「建築家」「哲学者・芸術家」などの役割カードを引き、五賢帝時代の一日を想像してロールプレイを行います。
教師:「あなたたちは五賢帝時代のローマの人々です。体験するイベントカード(例:コロッセウムの開会式、公衆浴場の様子、学校での学び、市民集会など)をグループで1枚引き、その場面を再現してください。」
グループ活動例:
・市民役:『今日はフォーラムに行って彫像の除幕式を見に行こう!』
・建築家役:『このアクアダクト(水道橋)はローマ市民の生活を豊かにしますよ』
・哲学者役:『この平和は皇帝と神々のおかげだ』
(実演3分程度、全体で拍手・感想交換)
教師は時折、「どうして皇帝はパンとサーカス(大衆娯楽)や壮麗な建築を国中に用意したのでしょう?」と問いかけ、文化が単なる娯楽ではなく市民を統合し、皇帝の権威を強化するための手段であったことに気づかせます。
<まとめ指示>
「今日体験した古代ローマの生活や文化が、どのようにしてローマ帝国の統治や平和維持に役立っていたか、ノートにまとめてください。できるだけたくさんの具体例を使い、わかったこと・発見したこと・疑問に思ったことも記入しましょう。」